国立大学法人東京学芸大学と神戸親和大学は、教員・教育支援人材の養成やリカレント教育での取り組みを一段と拡充するため、包括的な連携協定を結びました。両大学はすでに教員の学び直し事業で協力してきましたが、教員不足や教員志願者の減少が進む中、カリキュラム開発など多方面での連携を正式に位置づける形です。
東京学芸大学は国の教員養成フラッグシップ大学として全国から学生を集め、神戸親和大学は通信教育部を中心に多数の教員を輩出してきました。これまでのリカレント事業では、現職教員を対象にした研修プログラムなどを共同で展開しており、教師不足が社会問題化する近年、その重要性が高まっていると説明しています。
今回の協定では、教員養成カリキュラムの共同開発や、オンラインを活用した学び直しプログラムの検討が想定されています。少子化により私立大学単独で教育投資を続けることが難しくなる中、神戸親和大学側は、東京学芸大学の実績あるカリキュラムを学びつつ、兵庫・関西地域の実情に根ざした独自プログラムの開発につなげたい考えです。
今後は、全国的な教員不足への対応や、教員の質の向上を目的とした共同事業がどこまで具体化し、他大学や自治体との広がりを生むかが焦点となります。成果次第では、国公私立を越えた教員養成ネットワークのモデルケースになる可能性もあります。
【大学情報】
東京学芸大学
所在地 東京都小金井市貫井北町4-1-1
神戸親和大学
source: PR TIMES
